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ゲーマー目線で見る「STADIA」が流行らない5つの理由【スタディア】

UPDATE :

ゲーム業界にとって衝撃的なニュース。ライバルのはずのソニーとマイクロソフトが、クラウドゲームなどの分野で業務提携を発表しました。これは、Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」とかに対抗してのものですが、ステイディアって本当に流行るんでしょうか。僕は流行るとは思いません。

※この記事はこちらの動画の書き起こしです。

 

何らかの形で料金がかかる

「今日からステイディアサービス開始だったなー。どうやってやるんだったけ?」

「あ、金払ってねえじゃねえか!」

ステイディアは、常時サーバーを動かしている以上どうしても金が掛かります。

グーグルはまだ料金を発表していませんが、もし無料なら、ゲーム中に広告が表示されるなど、何らかの形で費用を回収しなければなりません。

「いや普通にゲームを買うこともできるでしょ」と思うかもしれませんが、例えば「PS Now」では買い切りという購入方法は選べませんよね。スイッチ等の「クラウド版ゲーム」はまだしも、様々なゲームが遊べるストリーミングサービスにおいて「買い切り」という形態をとっているサービスは少数派なのです。

 

全てのゲームをカバーできない

「あっ!弟者さんが面白そうなゲームやってる!よーしステイディアでやってみよう!」

「とーたりぃ あきゅきゅれーと…」

「はぁ?ねえじゃねえか」

ステイディアはサーバー上でゲームを動かしているので、当然サーバーにインストールされていないゲームは遊べません。

Steamには星の数ほどゲームがあります。それらはGoogleに認知され、ステイディアのサーバーにインストールされるまで遊べません。

Steamで発売されるゲームの中には、こういった表現の自由の限界に挑戦したようなゲームもあります。▲は極端な例ですが、こういったゲームをGoogleは認めるでしょうか?

「同じGoogleのPlayストアはガバガバ無法地帯だろ!」と思うかもしれません。でもStadiaはアプリストアと違ってGoogleのサーバーで動かさないといけないので、セキュリティに問題があったりだとか、動作の安定しないゲームを認めてしまうと、サービスの質に影響してしまいます。

 

お色気要素のあるゲームは容認されるのか?

表現の自由といえば、最近ソニーの表現規制が色々なところで話題になっています。

実はソニーはゲーム部門の実質的な本部をアメリカに移していて、西洋の基準でプラットフォームを運営しているので…

例えば閃乱カグラ。これは一番わかりやすい例ですが、こういったお色気要素のあるゲームは容認されない流れになってきています。

SIEと同じくアメリカに拠点を構えるGoogleが、お色気要素のあるゲームを容認するでしょうか。ニッチなジャンルだと言われればそれまでですが…

少なくとも日本人ゲーマーにとってこれは痛いんじゃないでしょうか。日本のゲームの中には、実は西洋だとアウトな表現が含まれてたりするものです。

 

任天堂という絶対的な存在

ソニーやマイクロソフトは、それぞれ子会社のスタジオを持っています。「PS4じゃないと遊べないゲーム」「XboxOneじゃないと遊べないゲーム」を作ることで競争しているわけです。

一方任天堂は、従来とは違うこと、他とは違うことにこそ価値があるという「独創」の精神を重視している会社です。ソフトとゲーム機の一体型ビジネスを長年続けており、ゲーム機いらずのサービスにゲームを提供することは、任天堂のスタイルと矛盾してしまいます。

仮にソニーとマイクロソフトが一緒にサービスを運営したとしても、ゲーム機一体型ビジネスの任天堂がそこに合流する可能性は低いでしょう。

 

みんなが高速なネットを使えるわけではない

スタディアがあれば、ゲーム機がなくてもゲームが遊べるようになります。スマホゲーマーの皆さん、「ゲーム機のゲーム」といえば何を遊びたいですか?

例えばスマホでは十分高画質で遊べないフォートナイトを、Stadiaならきれいな画質で遊べるかもしれません。

でも、ラグのことを忘れていませんか?

Stadiaでは専用のコントローラーがGoogleのデータセンターと直接通信します。そのおかげで、既存のクラウドゲームサービスよりも、ラグが少ない…

ことにはなっているんですが、いくらGoogleが高速なネットを用意しようが、そもそも利用者のネットが安定していなければ、まともにプレイできません。

「え、ラグは5Gで解決されるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、5Gと家のWi-Fiは別の話です。携帯回線でストリーミングなんかしたらデータ量食いまくるじゃん。

そもそもGoogle本家のアメリカには、ネットの速度が遅い人がこんなにいます。ゲーマー大国がこんな状況でクラウドゲームは流行るんでしょうか。

 


 

結論として、全てのゲームを一箇所に集めることはできません、という話でした。

そもそもゲーム機すら売れないこの時代に、「ストリーミングのための料金」を払う人がどれくらいいるのか、という話ですよね。

 

ということで、皆さんはStadia使いますか?

あ、そうだ日本だと使えないんだった。そりゃそうだよね。2019年にもなって「ギガが減る!」「家にネットがないわ」なんて言ってる日本人にストリーミングなんて普及するわけない。

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マイクラ思考編集部
YouTubeでマインクラフトの役立つ動画を投稿しています。クロスマルチプレイ対応のマイクラサーバー「くろまる」も運営中!

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